休職中の過ごし方②― 復職に向けた準備 

前回の記事(休職中の過ごし方①)では、休職の前半に大切なのは「心と体を休めること」だとお伝えしました。しっかり休むことで少しずつエネルギーが戻り、思考力や判断力も回復してきます。

そうすると「そろそろ復職できるかもしれない」と思い始める方も多いでしょう。ですが、休職中の生活と働いていた頃の生活には大きなギャップがあり、その差を埋めずに復職すると、再び調子を崩してしまう可能性があります。この記事では、休職の後半に取り組みたい「復職に向けた準備のステップ」をまとめます。

復職に向けての準備

1.生活リズムを整える

休職前半は体調を優先するため、生活が不規則になりがちです。復職を考え始めたら、少しずつ働いていたときのリズムに近づけましょう。

  • 起床・就寝・食事の時間を一定にする
  • 出勤時間に合わせて起きて準備をする
  • 通勤時間帯に散歩をしてみる
  • 出社していた時間に図書館やカフェで過ごす

こうした工夫で、実際の勤務に備えた体のリズムを取り戻すことができます。

2.人や情報との関わりを戻す

体調が安定してくると、不安や情報に振り回されにくくなります。社会とのつながりを少しずつ広げていきましょう。

  • ニュースやSNSに適度に触れてみる
  • 信頼できる家族や友人と交流を増やす
  • 会社とも定期的に連絡を取る(上司・人事・保健師など、窓口は会社によって異なる)

体調の経過を報告しておくと、復職のステップがスムーズに進みます。

3.振り返りと今後への備え

不調に至った原因や、自分なりの対処法を振り返ることも重要です。

  • 不調のサインをメモにしておく
  • ストレス対処法を整理しておく
  • 「こういう時は早めに相談する」とルールを決めておく

復職はゴールではなく、新しいスタートです。再び調子を崩さずに働き続けるために、元気なうちに準備しておきましょう。

休職後半に避けたいこと

体調が戻ってきたからといって、一気に予定を詰め込むのは避けましょう。急激な変化は心身に負担をかけ、かえって回復を妨げます。

また、不安や疑問を一人で抱え込むことも危険です。主治医や産業医、上司、保健師などに早めに相談することで、不安を和らげ、再発のリスクも下げられます。

まとめ

休職前半のポイントは「休む」こと。後半のポイントは「整える」ことです。
 生活リズムを整え、活動量を少しずつ増やし、復職の準備を段階的に進めていきましょう。ただし、ここでも大切なのは「焦らないこと」です。休職は空白の時間ではなく、復職に向けた準備の期間です。そして復職はゴールではなく、元気に働き続けるための新しいスタートです。